ヒヤリハットを防止して安心できる介護を提供するためにしたいこと

介護の現場では、ちょっとしたミスで高齢者に怪我を与えたり、大きな心の傷をもたらしたりすることがあります。それだけ、介護スタッフの仕事というのは大きな責任を担っているわけです。こうしたアクシデントを未然に防止して安心の介護ケアをするためには、ヒヤリハットについて真剣に考える必要があります。

実際の事故にはつながっていないものの、仕事をしていてヒヤリとしたことをヒヤリハットと言います。このヒヤリハットを減らすことで、アクシデントを防止できるため、この段階で十分な対策をすることが重要なのです。そこで、ヒヤリハットの事例を報告するよう、スタッフに浸透させる必要があります。事故になっていないから大丈夫と思いがちですので、こうした事例を報告する人は少ないものです。そのため、施設内の研修などで、たとえ事故となっていなくてもヒヤリハットの時点で報告を促すようにします。

その上で、挙がってきたヒヤリハット事例を使って、なぜそうした出来事が生じたのかを分析します。そして、どうしたら防止できるのか解決策も考えます。こうした分析は管理者が行って、介護士に教えるだけでも良いのですが、より効果を上げるためには皆でディスカッションをするのがベストです。より身近なものとしてすべての介護士が考えるようになりますし、普段の仕事の中でも漫然と働くのではなく、ヒヤリハットを防ぐためにどうしたら良いかと考えて動くようになるからです。安心できる職場作りのために、こうした指導を行っていきましょう。